会社概要

会社情報

商号 有限会社 松家農園
設立 1999年2月17日
代表者 松家 源一
所在地 〒071-1425 北海道上川郡東川町西町7丁目25番1号
TEL:090-8900-3320 FAX:0166-82-3332
事業 農業生産、農産加工(発芽雑穀、ローズマリー加工、モルト製造)
作付面積 ローズマリー:30a、そば:65a

沿革

1927 先々代、現在地に入植
1967 現代表就農
1971 野菜導入、米プラス野菜の複合経営スタート
1987 特別栽培制度による米直販開始
1999 有限会社松家農園設立
2001 水稲JAS有機認証取得、発芽加工事業開始
2014 大麻研究者免許取得、試験栽培開始
2018 ローズマリーの栽培開始
2022 世界初のローズマリービネガー誕生、その他ローズマリー関連製品の販売開始

代表メッセージ

明治時代に徳島から北海道へ

私の先代は、明治時代に徳島県より北海道に入植し、三代前が現在地に移住して稲作を専業として営んでいました。私の代になってからは野菜や切り花生産を加えて、有機栽培の発芽雑穀や加工品製造などの多角化も図ってきました。

数年前には産業用大麻(ヘンプ)に高いポテンシャルがあることに関心を寄せて、大麻研究者免許を取得してヘンプの試験栽培をしておりましたが、作業中に思わぬ怪我をしてしまったことで、3ヶ月ほど入院をすることになりました。医者からは脳への影響もあると告げられ、しゃべることもおぼつかず記憶力もかなり落ちてしまっていました。退院してからは2年間の療養生活を送りましたが回復する兆しはなく、体力や気力はますます落ち込んでいました。そんな中、ハーブの一種であるローズマリーとの出会いがありました。

10株のローズマリーの苗を16,000株へ

入手したローズマリーの苗は10株で、耐寒性の強いアープ種というものでした。その苗を挿し木により年々増やしていきました。ローズマリーはもともとガーデニングやアロマセラピーとしても人気が高く美容や若返りのハーブとしても親しまれており、脳への活性化や健康効果も高いことから、私自身の健康回復にも役に立つと思ったのです。

3年が経つとわずか10株だった苗は16,000株にもなり、それまで有機栽培で稲を育てていた農場にこの苗を植えて、一面ローズマリー畑にしました。なんとその頃には、あいまいだった記憶力がもとに戻り、体力や気力も奇跡的に回復していました。

旭川医科大学との共同研究

ローズマリーが身近にある環境の中で過ごしているせいか、私自身は特に意識はしていませんでしたが、周りからは怪我からの回復の速さに驚きの声がありました。これはひょとするとかなりのポテンシャルのある植物ではないかと。

このぼんやりとした健康効果をしっかりと確信につなげるために、2020年から地元でローズマリーに関心のある有志と共に「東川すこやかくらしプロジェクト」を立ち上げて、同時に旭川医科大学と共同研究を行うことになりました。この研究では香りの成分だけでなく水溶性の成分も測定することで、ロスマリン酸などの高機能性成分が含有していることがわかり、抗酸化食品としての位置づけにもつながる健康効果の実証ができました。

世界初のローズマリービネガー誕生

この健康効果が期待できるローズマリーを製品化できないかと考えて、発酵食品の研究や開発を行っている専門家に相談しました。すると、ローズマリーは抗菌力が高いゆえに、酢(ビネガー)などの発酵食品にするのは困難とのこと。しかし、その専門家の15年にもおよぶ研究成果とチェレンジ精神、そして何度も試作を重ねた結果、なんとビネガーとしての製品化が実現しました。世界最古の発酵食品といわれる酢にローズマリーが融合したのです。世界初のローズマリービネガーの誕生です。

原材料は当園の東川産ローズマリー、お酒は同じく東川の三千櫻酒造さんの清酒、水も東川町伏流水を使用。とことん地元産にこだわり実現しました。またビネガーだけでなく、ローズマリーを細かく粉末にしたパウダーや、蒸留して抽出したエッセンシャルオイルを使った消臭スプレーなど、様々な製品も生まれました。

これからはさらなる高齢化社会となり、認知症が今よりも増えていくことが予想されます。私自身が取り戻した健康と同じく、年齢を重ねてもいつまでも元気で若々しくいられるように、多くの方にこのローズマリーに触れて実感していただけたらと願っております。

有限会社松家農園 代表 松家源一

アクセス